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トラックのコラボレーション

プロジェクトの共有とコラボレーション

Pro Toolsでは、プロジェクトをクラウドにアップロード し、同じプロジェクト上で他のユーザーとトラック単位 でコラボレーションを行うことができます。その際、手 動でプロジェクトを共有する必要はなく、クラウド・ス トレージを使用するだけで、プロジェクトとそれに関連 するすべてのメディアをオンラインでバックアップする ことができます。オンライン・プロジェクトで作業を行 う場合に最も便利な点は、他のユーザーとコラボレー ションを行うことができるという点です。ダッシュボー ドを使用してプロジェクトを作成し、アーティスト・

チャットの設定でアーティスト・プロファイルを作成す ると、他のPro Toolsユーザーを検索し、プロジェクト に招待してコラボレーションを行うことができるように なります。同様に、他のユーザーが作成したプロジェク トを共有してコラボレーションを行うこともできます。

初めてプロジェクトを共有してコラボレーションを行う 場合は、新しいプロジェクトを最初から作成するよりも、

既存のセッションを使用することをお勧めします。その 場合、作業を行う既存のセッションを開き、[コピーを 保存](Save Copy In)コマンドを使用して、そのセッ ションとそれに関連するメディアを保存します(詳しくは、

13ページの「セッションをプロジェクトとして保存する」

を参照してください)。

共有される項目

プロジェクトを共有すると、多くのプロジェクト・データ、

メディア、トラック・データ、コンダクター・ルーラーが 共有されます。一部の項目については、継続的に共有さ れます。それらの項目は、いつでも編集、ポスト、ダウ ンロードを行うことができます。サンプル・レート、ビッ ト・デプス、オーディオ・ファイルの形式など、プロジェ クトの各種要素は、そのプロジェクトを初めてアップ ロードまたはダウンロードしたときに共有されます。その 他のプロジェクト・データは共有されません。

継続的に共有される項目

以下に示す項目は、プロジェクトに参加しているすべて のユーザー間で継続的に共有されます。

トラックとルーラー

トラック

• オーディオ・トラック、MIDI トラック、インストゥ ルメント・トラック、マスターフェーダートラック

メイン・プレイリスト

代替プレイリスト

• プレイリストに関連付けられたクリップ

クリップ・ゲイン

クリップの色

• クリップのエラスティック・オーディオ・プロパティ

• クリップに関連付けられているメディア

トラックの色

• ボリューム・オートメーション設定

• パン・オートメーション設定

• ミュート・オートメーション設定

プラグイン・アサイン プロジェクトの作成方法、開始方法、保存方法

などについては、第3章「Pro Toolsのプロジェ ク ト」を 参 照 し て く だ さ い。ア ー テ ィ ス ト・

チャット・ウィンドウを使用して他のユーザー をプロジェクトに招待してコラボレーションを 行う方法については、第4章「アーティスト・

チャット・ウィンドウ」を参照してください。

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• プラグイン設定とオートメーション

• サイドチェーン・アサイン

• HWインサート・アサイン

トラックのメタデータ

トラックのI/Oアサイン

ルーラー

• マーカー(特定のマーカー)

テンポ・ルーラー

メーター

キー

コード

オートメーション・モード・セレクター トラックのオートメーション・モード・セレクターは継 続的に共有されますが、変更するたびに更新用のプロン プトが表示されるわけではありません。

[読み込み](Read)モードと[無し]None)モードは 継続的に共有されますが、[書き込み](Write)モード は継続的に共有されることはありません(これが原因で、

プロジェクトに参加している他のユーザーで問題が発生 することがあります)。

I/O設定

新しいプロジェクトは、そのプロジェクトの所有者から バス設定とともに受信します。新しいプロジェクトに対 して、コラボレーション・ユーザーのシステム上に存在 するすべてのバスが消去されます。

受信したバスは、標準のI/O設定マッピング・ロジック に従って動作します。マップされた出力バスは、「ID + 割り当てられたモニター・パス(存在する場合)+トラッ クの名前とチャンネル・フォーマット」という形式の固 有のIDを検索します。固有のIDが見つからない場合、

バスはコラボレーション・ユーザーのシステムにはマッ プされず、ユーザーがプロジェクトを受信して初めて開 いたときに、プロジェクト・ノートを使用してバスが通 知されます。その場合、これらのバスを手動で再マップ しなければならないことがあります。

プロジェクトを初めてダウンロードしたとき にのみ共有される項目

プロジェクト・レベル

サンプル・レート

ビット・デプス

• ファイル・フォーマット

• インターリーブ・オーディオ・ファイル・オプション

(有効または無効)

プロジェクト開始時刻

プロジェクトの長さ

タイムコード・レート

フィート+フレーム・レート

タイムコード2レート

• テンポ・トラックの状態(テンポ・トラックに従うか どうか)

パン・デプス

トラック・レベル

• トラックの入出力のアサイン

• トラック・ボイスのアサイン

トラックと更新の送受信

プロジェクトの他の参加者に対して更新の送受信を行う には、トラックを共有する必要があります。共有されて いないトラックは、ローカル・システム上でのみ使用す ることができます。プロジェクトの他の参加者によるト ラックの変更を禁止したい場合や、ミックス全体ではな くフル・ミックスのミックスダウンだけを共有したい場 合は、トラックを共有しない方が便利なことがあります

(作業時間とストレージ・スペースの節約にもなります)。 1人以上のユーザーとトラックを共有すると、トラック・

リ ス ト 内 で そ の ト ラ ッ ク が[ダ ウ ン ロ ー ド 可 能]

(available for download)として表示されます。

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共有されない項目

以下に示す項目は、プロジェクト内では共有されません。

• ミックス・グループと編集グループ

クリップ・グループ

• VCAトラック

• HEAT設定

ビデオ

プロジェクトの所有権

プロジェクトを作成し、他のユーザーをそのプロジェク トに招待したユーザーが、そのプロジェクトの所有者に なります。共有プロジェクトにポストされたすべてのメ ディアは、そのプロジェクトの所有者に割り当てられ たストレージに対してのみカウントされます。そのため、

プロジェクト所有者のストレージに負荷がかからないよ うに、すべての参加者がアーティスト・チャット・ウィン ドウを使用してコミュニケーションをとり、プロジェクト にポストするメディアの量を管理する必要があります。

プロジェクトでのコラボレーションにユーザーを招待し たり、プロジェクトからユーザーを削除したりできるのは、

そのプロジェクトの所有者だけです。プロジェクト所有 者がプロジェクトを削除すると、すべての参加者につい てそのプロジェクトが削除されます。プロジェクトの所 有者ではないユーザーがプロジェクトを削除しても、その ユーザーがプロジェクトから退出するだけで、他の参加 者は引き続きそのプロジェクト上でコラボレーションを 行うことができます。

トラックの所有権とトラック・データの競合

プロジェクトに参加しているすべてのユーザーが、トラッ クを所有することができます。たとえば、別のユーザー が所有しているトラックの所有権をリクエストできるだ けでなく、そのトラックの所有権を引き継ぐこともでき ます。その際、トラックの所有者からあらかじめ所有権 を付与してもらう必要はありません。

共有トラックを所有しているユーザーがいない場合、その トラック上で複数のユーザーが作業を行うことができ ます。その場合、トラック・データで競合が発生する可 能性があります。そのため、プロジェクトに参加してい るすべてのユーザー間で緊密にコミュニケーションをと ることが重要になります。詳しくは、43ページの「トラッ クの所有権」を参照してください。

編集ウィンドウのトラック・コラボレー ション・ツール

編集ウィンドウのツールバーには、グローバル・トラッ ク・コラボレーション・ツールが用意されています。

編集ウィンドウのツールバーでトラック・コラボレーション・ツー ルの表示と非表示を切り替えるには、以下のいずれかを行います:

[ビュー](View)>[トラック・コラボレーション](Track Collaboration)を選択(または選択解除)します。

編集ウィンドウのメニューで[トラック・コラボレー ション](Track Collaboration)を選択(または選択 解除)します。

編集ウィンドウのビュー・セレクターでトラック・コラボレー ション・ビューを選択

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